わかめの刈り取り&加工

おはようございます。

ブログですが、こちらに移転しました。

どうぞ宜しくお願いしますm(_ _)m

 

今回はわかめの刈り取り&加工の工程を簡単にご紹介させて頂きます!!

 

私どもの大船渡市末崎町は養殖わかめ発祥の地と言われており、1957年に小松藤蔵さんが技術を開発させ完成させたそうです。

 

それではスタート~!

先ずは、朝3時にシャキッと?起きて出発です。

写真はあまり目が開いてないようですが(笑)

 

いつもはこちらのお父さんと弟さんの兄弟船ですが、一緒に乗せて頂いてます。

養殖ロープを引き上げて吊るされたわかめを鎌で刈り込んで、籠に入れて積み上げて行きます。

籠1つで30~40Kgになるようで、30~40籠ぐらい収穫します。

なのでだいたい1回で総量1~1,5tぐらいの量になるでしょうか。

 

ちなみに自分は、弟さん補助で主にめかぶの刈り取りと籠の上げ下ろしを担当。

日の出を見ながら約3時間ほどの作業になります。

もうすっかり朝です!

お目めもパッチリで汗だくです(笑)

 

収穫後は岸壁での作業になります。

わかめの籠を吊り上げると、

ボイル→冷却→袋詰めの工程を繰り返します。

 

ここでも、コツが沢山あります。

・ボイルは90℃ぐらいで60秒程度行い、しっかりと太い茎の部分まで熱を通します。

・冷却には海水を使うのがポイントで仕上がりが変わってくるそうです。

 また、しっかりと全体が冷却されていないと余熱で変色などが起こり価値が下がってしま   

 そうです。

 

そして、袋詰めの口をバンドで止めてパレットに積み上げていくのが自分の担当です。

トラックに積んで作業場に持っていくため、落ちないように積み上げます。

これが意外と難しく、何度か落ちてしまいとてもダメな空気が流れました(汗)

でも、改良を重ねてしっかりと置けるようになりました。

トラックで作業場に到着すると、今度は塩を絡めていく作業になります。

以前は機械で塩もみ、塩浸け(1昼夜)、水切りなどの作業で手間がだいぶかかったようですが・・

こちらが噂の‘特許庁長官奨励賞’を受賞した、高速攪拌塩漬装置~!!(ドラえもんの声)

形や動き方が洗濯機のようなので、上記の過程をなななんと60分に短縮出来るのです!

しかも、一度動かし始めたら手間いらず。

取扱量は1度に最大500kgになるので3回に分けて行います。

この間を利用して、朝食を頂いて作業を続けていきます。

塩蔵加工が終わると、袋から籠に移します。

やっと終わった~

 

と思ったら隣の作業場に移り、塩蔵加工で一番時間を要する芯抜きと言われるわかめの葉と茎をきれいに分ける作業を18時まで行います。

 

3~4月の間、最終出荷までは

無休で~す(笑)

 

生わかめの出荷と塩蔵加工に芯抜き作業をして出荷するのでは2倍以上も値が変わってくるそうです。

そうなんです、稼ぎ時なのです!

 

養殖わかめの生産者は高速攪拌塩漬装置などで機械化が進んではいますが、重労働なわかめの刈り取り、手間のかかる芯抜き作業もあり高齢化、若い世代の担い手不足などで減少傾向だそうです。

漁港の周りを見渡せば一目瞭然です。

先ずは自分でしっかりと出来るようになる、それが目標です。

 

自然相手になりますが、やった事に対する見返りも十分あるやりがいのある素晴らしい仕事だと実感しました。